【備忘録】ウォール街のランダムウォーカーを読んだ備忘録をまとめる
Kindleのセールで名著も名著で有名な「ウォール街のランダムウォーカー」が半額になってました
読書の秋とも言いますし、いい機会だなと読んでみることにしました
今回は備忘録としてそれぞれの章のおおまかなアブストと個人的に感じたことを軽くまとめていきたいと思います
あくまで備忘録なんで本質的な内容(ネタバレ)は含んでないつもりです
1部 株式の価値
まず、1部は株式市場の歴史を解説していました
導入として、企業分析を主とするファンダメンタル派と人間的な感情特性の分析を主とする砂上の楼閣派について紹介し、この2派閥が存在を踏まえたうえで、現代までの株式市場の歴史がまとめてあります
内容としてはオランダのチューリップバブルに始まり、南海バブル、2000年代初めのインターネットバブルまで、それぞれの要因と当時の投資家の立ち回りが解説されていました
1部はデータの裏付けや主張・提案というよりは歴史という読み物的な側面が強かったので、単純に面白かったです
2部 プロの投資家の成績表
さて、
第2部では導入で紹介したファンダメンタル派と砂上の楼閣(※テクニカル)派について掘り下げた背景的な位置づけかなと感じました(※勉強不足で厳密な定義の違いは理解が浅いです、すみません)
いわゆるプロであるファンドマネージャーの投資信託と市場平均のパフォーマンスを比較して、3部の導入としてつなげています
この2部ではそれぞれのアプローチのモチベーション、分析手法、そして実際のマーケットでの有効性や問題について解説されています
分析手法に関しては入門程度に抑えられていますが、有効性や問題点については例や1部の事例を的確に交えて、わかりやすさを維持したうえで鋭い指摘をされていました
個人的に「テクニカル戦略は儲かるのか」といった切り口はエッジ効いてていいなぁなんて思ってました(は?)
3部 新しい投資テクノロジー
そして、
3部は理論的側面が一層強くなった前半と、実務的に実際のデータを用いて検証した後半の二つに分かれており、提案的な位置づけかなと感じました
前半部では実際に使用されていたモデルやアプローチに関して簡単に説明し、行動ファイナンスまでもっていってます
一方、後半部では前半部のモデルや理論的なアプローチで運用された投資信託をそれぞれ相対的に比較し、最終的に市場平均のパフォーマンスと比較しています
この3部は重いですが、筆者が本質的に伝えたいはここなんだなーってのがひしひしと伝わってきました
たぶん、後日個人的に読み直すならここだな~と思います
4部 ウォール街の歩き方の手引き
さいごに、
4部はここまで筆者が述べてきた事柄を、実際のポートフォリオにどう構築、応用するのかについて10箇条として解説されています
この4部では年齢で許容できるリスクや期待するリターンに応じて、資産配分の目安についてもまとめられていますが、それぞれの資産の年代ごとのリターンに関する定量的なデータや相関が示されており、大変勉強になりました
また、一部商品に関してアメリカの税制を前提に解説されており、日本とは環境が異なるところもありますが、戦略として根本的なところは同じなので、背景を無視すれば読者にとって最も重要な(欲しい)情報はこの4部なのかな、と感じました
まとめ
「安くなっているから」という安易な気持ちで読んだのですが
マーケットの歴史から、実際のアプローチ、理想的なポートフォリオまで、体系的に学ぶことが出来たため、大変勉強になったと感じています
とりあえず、近いうちにこの本を参考にポートフォリオを組みなおしたいと思います
(ナイアガラが超怖いですが、、、)
9月はもう少し時間が取れそうなので、適当にもう少し本を読んでみたいと考えています
それでは~
ランキングに参加しています!
クリックで応援よろしくお願いします